スピーカーケーブルの引き直し方法

マスタングのドアパネルから車内にスピーカーケーブルを引き込む方法を紹介します。
今回はカナレの4S6を3本引き込みました。


パーツと入手先

パーツ
  • パーツカナレ4S6
    サウンドハウスで60円/mで購入しました。

必要工具
  • キリ
    カプラーの爪を押し下げたり押し上げたりするために使います。今回の作業では一番活躍してくれました。
  • 先細ペンチ
    上に同じく。ラバーをつかんだり、カプラーの爪を押し下げたりなどします。あれば便利です。
  • 内張り剥がし
    ラバーを剥がすのに使用したりしました。あると便利です。

取り付け方法

■ はじめに
マスタングはドアからジャバラを通してケーブルを車内に引き込もうとしても車体側にハーネスがあり少しもケーブルを通す余裕はありません。

なので車体側のカプラーを車内に落としてやる必要がありその作業が最も大変です。慣れたら片側10分位でできるのですが初めてやる時はカプラーの爪の外し方のコツが分からずにかなり手間取ると思います。

そのコツもなるべく伝わるように説明していきたいと思います。

■ ジャバラの取り外し
ドアを全開に開けジャバラのラバーを先細ペンチや指で掴み外します。




■ カプラー落とし
これが一番大変な作業です。
まずはカプラーがどの様な構造になっているかを説明するので頭の中でイメージしてください。

- カプラーは車輛側に受け側と下図で見えている外側の部分があります。
- 下図は車輛側から取り外した時の写真ですが初期状態ではこれが車輛側のメスにカチッと刺さっている状態になっています。
- 爪は下図で見えている部分とその逆側にあります。逆側は恐ろしく作業スペースがありません。


さて取り外し方法です。

- まずは上側の爪を外します。ラバーを外したらカプラーを手で引っ張れる所まで引っ張ります。すると車輛側のメス部分と一緒にちょうど上図の爪の穴の部分が出てきます。

- この状態で上図のラバーがある部分の外側から先が細い物でプルタブを押すと同時に上図の穴の部分にキリを下から滑り込ませ爪を押し上げます。爪は非常に硬いですが頑張って下さい。

- 爪が完全に押しあがっていればそのまま上部を外側に引っ張って上部の爪を取り外して下さい。次に下側の爪の取り外しにかかります。

- 下側はキリも入らないようなスペースしかありませんでしたが外側のプルタブ部分を指か先細ペンチで押し下げるだけですんなりと外せました。

- 車輛側のカプラーはそのまま車内に落として使用しません。

■ケーブル通し
今回はカナレ4S6を3本通します。
ドア側のジャバラは下図の様にドアパネル内に落とした方が作業が楽です。ジャバラ部分を手でがっつりと握れるのでケーブルをねじり込んでいく作業が楽になります。


ケーブルは下図の様に3本をテーピングしておくと作業が楽になる場合もあります。


外径6mmのカナレ4S6 3本だとジャバラ内のクリアランスがかなり厳しいため一気に車内に引こうとせずに下図の様にカプラーを通した段階でドアパネル内のケーブル長を調整しました。


後は"車輛側"カプラーが占領していた穴から車内に引き込みます。外側からケーブルをどんどん送り込んでやれば車内から手探りでケーブルにアクセスできるので後はご自由に引き回して下さい。



■ カプラーを元に戻す
カプラーは車輛側のメスカプラーが無くてもある程度しっかり固定できるので雨漏りとかの心配は無さそうです。
基本的には取り外し作業の逆順ですがラバーは下図の様に車輛外側のカプラを取り付ける前に内張り剥がしを使用して被せておいて下さい。カプラーを車輛に取り付けてからのラバー被せは困難極まりないです。